2022年5月のステートメント

更新日:6月1日

フラワーデモ仙台(東田美香)

 

全国のフラワーデモ参加者の皆様、こんにちは。

2022年5月11日のステートメントを担当致します、フラワーデモ仙台主催のsendaiろーず代表、東田(ひがしだ)美香です。特定非営利活動法人キミノトナリという、にんしんSOS仙台の代表も務めており、日々、予期せぬ妊娠をした女性、特に中高生の相談支援を行っています。

 フラワーデモ仙台は、2019年6月11日に始まりました。地元の大学に通う学生が呼びかけ、友人や先生の協力で開催し、私も初回から参加しました。現在は、東京の一般社団法人Colaboの「私たちは『買われた』展」を仙台に誘致した実行委員会、通称sendaiろーずが主催を引き継いでいます。

 フラワーデモ仙台には、毎回、男性の参加者が1~2割います。運営に男性スタッフもいます。

 一回一回が印象深いフラワーデモですが、一番印象に残っている回のことをお話しします。「私たちは『買われた』展」仙台の3日間の開催期間の中で、たまたま11日と重なった日があったので、会場内特設スペースでフラワーデモを行いました。参加者は、おそらく全員、「私たちは『買われた』展」をご覧になった方々です。いつもフラワーデモに参加していて展示を見に来た方、展示を見るために来場して初めてフラワーデモに参加した方、それぞれだったと思います。ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、「私たちは『買われた』展」は、Colaboにつながった少女たちが語った、「家に居場所がなく、救ってくれるはずの大人に裏切られ、唯一ご飯や居場所を提供してくれたのが、性的搾取をする男性だった」という内容の文章や、イメージ写真などの展示です。見た方は、激しく心が揺さぶられます。そのような中で行われたフラワーデモのトークリレーで、主催者以外でお話をしてくれたのは、初参加の、20代から40代までの男性3人でした。

 ある方は、こう言いました。「自分は、この展示を見に来るために勉強するまで、自分が男性であることで特権を享受していたということに、全く気付いていなかった。でも、女性が女性であるだけで、こんなにも生きづらい世の中なのだということが初めてわかり、ここから自分にできることをやっていきたい。」と。また、ある方は、「圧倒的な現実の前に、自分に何ができるかわからない。」と、正直に語ってくれました。

 各地のフラワーデモで散々語られて来たことだと思いますが、性暴力加害は、個人の性欲の問題ではなく、社会構造の問題です。人を人として尊重しないこと、人をモノのように扱ってもいいのだという社会の土壌があって起きることです。性暴力被害者に女性が多いこと、幼児を含め子どもも多いことはすなわち、加害者にとって支配しやすい、抵抗してこない者を対象としているということを表しています。

 フラワーデモが始まって3年が経ち、デモのきっかけとなった性犯罪の不当な無罪判決が相次いで逆転有罪になった今でも、この日本の中で、性暴力加害が社会構造の問題であると理解している人は、そう多くはありません。MeTooの動きの中で、世の中は少しずつ変化していると思いますが、諸外国と比べ、その変化はあまりにも緩やかなように感じます。変化が緩やかであること自体、その原因は社会構造にあります。政治や行政、企業などの、あらゆる意思決定の場にいるのは、ほとんどが中高年男性です。フラワーデモには、多くの女性記者も取材に訪れますが、彼女たちの口から語られるのもまた、上司が高齢男性であるがゆえに、性暴力の問題について大きく取り上げられないというジレンマです。大手マスコミで、上司から性暴力被害に遭った女性は、複雑な心境で自社の性暴力特集を見ています。このような社会構造を変えていかなければ、性暴力の問題は解決しないと思っています。

 残念ながら、男性の言うことしか聞かない男性が多い中、フラワーデモに参加したり、性の問題について考えたり、発信したりする男性がいることは、大きな一歩だと思います。もちろん、男性には、女性や、あらゆる性の人たちの言うことも聞いて欲しい。今の10代、20代の男性は、ジェンダー平等の意識が身についている人が多いと感じるので、この世代が社会の中心になる頃には、もっといい世の中になっていることを望みますし、そう信じています。女性の連帯、シスターフッドも大切にしながら、あらゆる性の人たちで、大きな輪になって世の中を変えて行きたいと、私は思っています。

 皆さん、これからも、一緒に声を上げ続けて行きましょう。

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